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テキスタイル

​居心地をいいと感じる空間とはどんなところでしょう?研究室メンバーで議論をすると、海や森、光などの自然要素が候補としてたくさん上がりました。そして、このフワッとした議論を形あるものとして表現するために浮上したのがテキスタイルでした。ここでは、テキスタイルという素材を私たちなりに分析してみたいと思います。

01.テキスタイルを構法的に読んでみる

​テキスタイルの複雑な美しさはどこから生まれるのでしょう?私たちは、なんとなく良いなと思ったグラスオーガンジーとエレガンスオーガンジーをもとにその組成を観察すると、次のようなことが分かりました。

グラスオーガンジー:縦糸と横糸が同じ透明で細いエステル系の繊維で構成されており、繊維方向で見るとキラキラと反射する。

エレガンスオーガンジー:縦糸が紫色で、横糸が青色で組み立てられていることで、繊維方向次第で、紫色や青色に様々に表情が変化する。

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グラスオーガンジー

エレガンスオーガンジー

02.テキスタイルを組み立てる

テキスタイルを触るためのものでなく、光や風などの自然要素を伝え、居心地の良い空間を演出するための媒体として利用するため、頭上で漂うテキスタイルの提案をテーマに決め、観察によって捉えた組成が、「下から見る」という制約のもとでどのように表現できるのかをスタディしていきました。

私たちが採用したのは、2種類の組み立て方法です。

1つ目は、グラスオーガンジーの光沢感を引き出すため、シンプルに繊維方向に対して一直線のプリーツを縫製することなくかけ、直線的な光のラインを出すこと。

2つ目は、エレガンスオーガンジーの複雑な色目や重なりによるモアレを生み出すために、生地を斜めに裁断して、頂部で折り合わせることで、生地が覗く人に対して斜めに見えるようにしたこと。

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​頭上での見え方確認

​これらの表現を織り交ぜながら、2種類のテキスタイルを交互に組み合わせることで、見る角度によって様変わりするテキスタイル表現を提案しました。

構法計画研究室

kadowaki lab.​特設サイト

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