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wood

ナラ枯れ木材には直径2mm程度の虫穴が無数に見られます。根元ほど虫の侵入が多く、虫穴の数は多くなります。建築や家具として利用を考える場合には、この虫穴が障害の一つとなります。今回のプロジェクトでは、この虫穴を欠点として放置することなく、デザインとして活用する方法として金継ぎ加工を施しました。穴の中に金が埋もれず、一つ一つが雫のように残す見せ方をスタディしました。板表面は、見る角度によってキラキラと輝き、様々な表情を見せてくれます。

acrylic

「展示空間で板を浮遊させるために透明なもので木材を支えたい」gktでの家具のアイディアが発端となって使用したのがアクリルです。この時は、アクリルの透明性に可能性を感じ、存在感をなくすため、できる限り薄いもので5mmを使用しました。最終的には、アクリルの厚みを4倍の20mmに変更しました。構造的な安定感・透明性・反射性をアクリル脚が持つことによって、板に負けない素材としての存在を強調しました。

nat

アクリル板を三角形に組むことで拡張性のある脚を作り、木板を支えるロジックを成立させるためには角度を固定するジョイントの設計が必要不可欠でした。60度の角度を決定できるだけでなく、平行にボルトを閉められる点もあり、有色クロメート加工の高ナットを使用しました。複雑なカラーリングが、家具のアクセントにもなります。

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